公立学校の教員として働いていると、「このままでいいのかな」と感じる瞬間がありますよね。
安定している反面、異動や激務、副業禁止など、制約の多さに息苦しさを感じる人も少なくありません。
一方、私立学校では教育方針の自由度が高く、副業を認めている学校もあります。
同じ“教える仕事”でも、環境や制度が大きく異なるのが現実です。
本記事では、公立から私立への転職を考えている先生に向けて、年収・働き方・副業の違いをわかりやすく比較。
さらに、私立学校教員に特化した転職サイト「教員採用.jp」と「教員人材センター」を紹介します。
転職を前向きに考え始めた方が、自分に合ったキャリアを見つける第一歩となる内容です。
公立教員は公務員。副業のハードルは高い💦

公立学校の先生といえば「安定している仕事」というイメージがありますよね。
ですが、その安定の裏には「副業禁止」「異動」「激務」といった制約もあります。
「もっと自分のペースで働きたい」
「好きな分野の教育を深めたい」
「収入を増やしたい」
そんな思いを抱えても、公務員である以上、副業は原則禁止。
特に収入の柱を増やしたいと思っても、制度上のハードルが高いのが現実です。
💡 公務員として働きながらできる新しい形を知りたい方は、
👉 〖元教員必見〗社会保険を継続しながら働ける!「会計年度任用職員」という新しい働き方
を参考にしてみてください。公立からスムーズに移行できる選択肢のひとつです。
民間企業への転職はハードルが高い現実
「教育現場を離れて、民間で働いてみたい」と思っても、転職エージェントに登録してみると壁の高さを感じる人が多いです。
実際に登録したあと、
・転職先がなかなか見つからない
・希望年収より200万円以上下がる
というケースは珍しくありません。
学校現場で培ったスキル(指導力・コミュニケーション力・マネジメント力)は、一般企業でも通用する力ではあります。
しかし、企業側が「教育以外の経験が少ない」と判断することが多く、求人の選択肢が限られてしまうのです。
このように、「キャリアチェンジしたいけど、収入や安定を手放すのは不安」という理由で、転職に踏み切れない教員がたくさんいます。
そんな方には、実際に転職を経験した元教員の体験談も参考になります。
👉 〖体験談〗40代女性|教員から一般企業へ転職して感じた“ギャップ”とそこから得た学び
私立学校への転職という選択肢

そこで注目されているのが、「私立学校への転職」です。
同じ教育現場で経験を活かしながらも、公立とは違った働き方ができます。
私立学校は法律上、公務員ではないため、副業が可能なケースも多いのが特徴です。
もちろん、校則や就業規則で制限している学校もありますが、「公立より自由度が高い」という点で、キャリアの選択肢が広がります。
公立と私立の違いを比較してみよう
| 比較項目 | 公立学校 | 私立学校 |
|---|---|---|
| 雇用形態 | 地方公務員 | 学校法人職員 |
| 給与水準 | 安定・年功序列 | 学校によって差あり |
| 副業 | 原則禁止 | 可能(学校によって制限あり) |
| 転勤 | 定期的にあり | 基本的になし |
| 授業以外の業務 | 行政関連が多い | 教育活動中心 |
| 組織の自由度 | 硬い | 柔軟・独自方針あり |
私立教員の平均年収は?
私立学校というと「給与が高そう」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実際のデータを見てみると、20〜40代の高校教員の平均年収は 514万円〜644万円。
(出典:教員採用.jp/高校教員の給与事情)
公立と比べても、私立のほうが年間で10〜12万円ほど高い程度です。
月額にすると1万円前後の違い。
とはいえ、毎月の1万円アップは決して小さな差ではありません。
また、大規模校や進学校ほど給与水準が高い傾向があります。
一方で、小規模の私立学校では公立より低い場合もあるため、学校ごとの比較が大切です。
私立学校のメリット・デメリットまとめ

メリット
- 副業が可能な学校も多く、収入の柱を増やせる
- 転勤がなく、地域に根ざして働ける
- 学校ごとに教育方針が異なり、自分の理念に合う環境を選べる
- 成績評価が成果主義のため、努力が反映されやすい
デメリット
- 経営母体により待遇差が大きい
- 契約更新制(非常勤・常勤講師)からスタートすることが多い
- 公立に比べて制度が整っていない学校もある
「安定」よりも「自由」を重視したい方にとっては、私立学校への転職は大きな一歩となるでしょう。
私立高校への転職におすすめの求人サイト2選
① 教員採用.jp
「教員採用.jp」は、私立学校教員の求人に特化した最大級の転職サイトです。
全国の私学協会・連合会と連携しており、北海道、宮城、福島、群馬、埼玉、千葉、長野、兵庫、岡山、広島、福岡、鹿児島などの地域で「教員希望者登録制度」が開設されています。
登録の流れは簡単で、
- 個人情報や履歴書を入力
- 希望する都道府県を選択して登録
- 登録情報が「教員希望者名簿」に掲載される
- 学校側が採用候補者として選んだ場合、直接連絡が届く
という仕組みです。
メリット
- 各地域の学校から直接スカウトが届く可能性
- 教員特化型のため、教育業界の求人が豊富
- 希望地域で働ける仕組みが整っている
注意点
- 全都道府県対応ではない
- 東京都など一部エリアは、独自の登録システムを利用する必要あり
「まずは希望地域でどんな学校があるのか見てみたい」という方におすすめのサイトです。
② 教員人材センター
URL:https://www.kyoin-center.co.jp/
「教員人材センター」は、エージェント型の教員専門転職サービスです。
求人の紹介だけでなく、キャリア面談・履歴書の添削・模擬面接など、転職活動を一貫してサポートしてくれます。
登録から内定までの流れは以下の通りです。
- 無料会員登録
- 担当者とのオンライン面談
- 学校紹介・応募
- 書類添削・面接練習
- 内定・入職
初めての転職でも、プロが寄り添ってくれるため安心して進められます。
💡 書類準備に不安がある方は、
👉 教員向け履歴書の書き方と注意事項を解説!教員からの転職成功ガイド
も参考になります。
転職を成功させるためのステップ
せっかく転職を考えるなら、後悔しないための準備が大切です。
以下のステップを意識して進めましょう。
Step1:キャリアの棚卸しをする
これまでの教科指導、進路指導、部活動、ICT教育など、自分が強みを発揮した経験を整理します。
Step2:希望条件を明確にする
「通勤圏」「副業の可否」「授業時間」「学校方針」など、自分の理想に合う条件を書き出しましょう。
Step3:複数サイトに登録する
求人はタイミングによって変わります。
教員採用.jpと教員人材センターの両方を登録しておくことで、求人の幅が広がります。
Step4:書類・面接対策をする
特に私立学校は学校独自の理念があるため、面接では「学校の方針に共感しているか」が問われます。
公式サイトをよく読み、教育理念に沿った自己PRを用意しておきましょう。
Step5:情報発信・ネットワークを活用する
SNSや教育系コミュニティで情報を得たり、実際に働いている先生の声を聞くのも大切。
リアルな現場情報は、転職サイトでは得られない貴重なヒントになります。
💬 「教員スキルを活かして在宅で働きたい」「副業も視野に入れたい」という方には、
👉 〖教員ライター完全ガイド〗未経験から月収30万円も可能!専門性を活かした案件獲得法
もおすすめです。
まとめ|自分に合った職場で、もっと自由に働こう

公立教員から民間企業への転職はハードルが高く、年収ダウンのリスクもあります。
しかし、私立学校であれば、これまでの経験をそのまま活かしながら、新しい働き方を選ぶことができます。
給与面では大きな差はないものの、副業の可否や教育方針の自由度という面で、公立より魅力を感じる人も多いはずです。
教員採用.jpや教員人材センターのような専門サイトを活用することで、チャンスは確実に広がります。
「もっと自分らしく、柔軟に働きたい」
そんなあなたのキャリアを、次のステージへ進めるきっかけにしてみてください。
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